「気候変動教育」プログラム開発チームを募集します。

 

 「気候変動教育」研究会は、新たに開発する気候変動教育プログラムについて、あるべき要件(注)を整理しました。この要件を具現化する気候変動教育プログラムの開発と試行、評価等を担うチームを募集します。


【参加可能な方】

 「気候変動教育」研究会の幹事、及び日本環境教育学会の会員の方。同会員以外の方であっても、幹事から推薦がある方は参加可能。

【活動内容】

 開発プログラム毎に異なるチームをつくり、参加者はチームの一員として、プログラムの企画、開発、試行、評価、報告にかかる作業を分担する。

 開発チームは、「気候変動教育」研究会の幹事会に進捗状況を報告し、意見交換を行う。

【活動期間】

 2022年10月~2023年9月末(期間を延長する場合もある)

【開発するプログラムの要件】

 次の5つのあるべき要件(注)のうち、複数以上を満たすプログラムを開発すること。

 1)SDGsと気候変動対策を両立させる理想の社会を目指す教育であること

 2)社会転換のための思考を身につけ、革新を創造し、先駆けて実践できる人を育むこと

 3)異なる価値規範を乗り越える対話と共創を生み出すこと

 4)緩和策と適応策(さらに両立策)、技術対策と根本対策を体系的にとらえること

 5)地域の気候変動政策の実践と連動する教育システムであること

 6)発達段階にあわせ、現場の教員等が取り込める内容であること

【開発するプログラムの想定】

 開発するプログラムは、地域の気候変動政策マネジャー、気候変動教育の提供者(教育者)、気候変動対策の先駆けて実施するフロントランナー 小中高校生、大学生、社会人一般といった対象に対して、対象別・目的別に開発するものとする。

 例えば、次のようなプログラムを想定する。これ以外であっても、要件を満たすプログラムであれば、応募可能である。

 A. 気候変動問題や解決行動の原体験となる気候変動教育(原体験プログラム)

 B. 深い対話により、異なる考え方を理解したり、自己転換を図る気候変動教育(深い対話プログラム)

 C. 目指すべき社会のイメージを描き、何をすべきかを考える気候変動教育(将来ビジョンを考えるプログラム)

 D.  気候変動とSDGsに関連する諸問題との関係や統合的解決・同時解決の方法を考える気候変動教育(統合解決を考えるプログラム)

 E. 地域における気候変動政策や気候変動教育をマネジメント・コーディネイトする人材を育てる気候変動教育(マネジメント・コーディネイト人材育成プログラム)

 F. ゼロカーボンに向けた社会転換や緩和策と適応策の両立等を伝える人材に対する教育(コミュニケーション人材育成プログラム) 等

【応募方法】

 自らがリーダーとなり「気候変動教育」プログラム開発チームをつくりたい方、想定されるプログラムに参加して活動をしたい方は、2022年10月31日(月)までに、所属、氏名、参加理由等を書いて、下記宛にメールで連絡してください。

 「気候変動教育」研究会 代表 白井信雄 

       n-shiraiアットmusashino-u.ac.jp *アットを@に変えてください。


注)5つのあるべ要件は下記のリンクを参照のこと。

「気候変動教育」研究会

一般社団法人日本環境教育学会における研究部会の1つとして、2021年秋から2024年秋まで活動します。気候危機の克服に向けたゼロカーボンの実現とリスク管理(適応)が必要となるなか、新たな気候変動教育のあり方を検討し、あるべき教育プログラムの開発・試行・評価・共有までを行います。