「気候変動教育」プログラム開発チームが決まりました。
「気候変動教育」研究会において、気候変動教育プログラムの開発と試行、評価等を担うチームを募集したところ、7件の開発チームの応募がありました。
また、7名の個人からプログラム開発への参加希望がありました。この希望者を中心として、さらに新たなプログラムの開発ワークショップ等を行っていきます。
各チームの進捗や結果は、日本環境教育研究会の研究集会や全国大会で報告していきます。
【開発プログラム名と概要、教育対象、リーダー】
1.消費者教育の実践者による「問い」から探求につなげる授業プログラム
気候変動に関する「問い」と教材や思考ツールを組み合わせて活用し、多様な価値観や立場を理解しあう深く対話を通して、ライフスタイルや地域社会の転換につなげる。
教育対象:小学校・中学校・高等学校等で学ぶ児童生徒等
リーダー:柿野成美(法政大学大学院准教授、消費者教育支援センター首席主任研究員)
2.気候変動ミステリー・課題解決ワークショップ(ジグゾー法)活用法
気候変動ミステリーと課題解決ワークショップ(ジグゾー法)を組み合わせた教育ログラム。
教育対象:中高生~社会人
リーダー:水上聡子(アルマス・バイオコスモス研究所代表)
連絡担当:原理史(中部大学国際ESD・SDGsセンター)
3.SDGsと気候変動対策を両立させる理想の社会を目指す教育
気候変動とSDGsの相互関連性、気候変動及びその対策による格差について、様々な事例を通じて、脆弱な人々の参画、包摂を高めるために必要となることを議論し、考える。
教育対象:大学生・大学院生
リーダー:福田美紀(公益財団法人地球環境戦略研究機関)
4.「気候変動の哲学対話」
参加者が気候変動に対する(答えのない)問いをたて、問いを入口に、前提(価値観や考え方)の違いの理解と自己の内省を図るプロセス。合意形成を急がない、考え方の拡張と深化による自己転換型知性の向上を狙いとする。
教育対象:大学生以上(高校生版も検討)
リーダー:白井信雄(武蔵野大工学部環境システム学科教授)
5.「気候変動の地元学」を通じた地域活動の共創プログラム
市民を中心として、気候変動への緩和と適応に関する地域ビジョンとロードマップづくりを行う。市民活動実践と一体となった教育プログラム。
教育対象:大学生以上
リーダー:山崎求博(NPO法人足元から地球温暖化を考える市民ネットえどがわ事務局長)
6.脱炭素社会推進人材育成プログラム
協働と対話の取り組みの実践を行い、脱炭素社会に向けて必要とされる知識、スキル等を獲得することができる、人材育成プログラム。
教育対象:脱炭素社会推進に関心をもつ市民、事業者
リーダー:竹井斎(かわさき環境教育学習プロジェクト)
7.コミュニティ気候アクショントレーニング
自分で気候変動の解決策に関係するテーマ・プロジェクトを設定し、スキルと知識のインプット・実践・実行しながら学びを深める10週間のトレーニング。
教育対象:市民
リーダー:野崎安澄(NPO法人セブン・ジェネレーションズ)
以上
0コメント